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中国歴史小説と幻想的な恋の話


窪 俊満(くぼ しゅんまん)にサラリーマンの副業のあり方を学ぶ

窪 俊満(くぼ しゅんまん)にサラリーマンの副業のあり方を学ぶ_c0039644_18104585.jpg窪俊満(1757-1820)にサラリーマンの副業のあり方を学ぶ
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江戸に生れ、家業は塗物師。浮世絵を描きながらも死ぬまで家業をおろそかにしなかった。絵も狂歌も戯作も余技であった。通称は安兵衛、別号に黄山堂・尚左堂等。楫取魚彦に師事。また北尾重政・勝川春章に浮世絵を学ぶ。絵は肉筆、摺物絵が主であったが、「紅嫌い」と呼ばれる赤を極端に抑えた独特の色調の絵にも才能を発揮した。左利きだった。晩年は南陀伽紫蘭と号し、一節千杖の名も用いた。狂歌師・戯作者としても活躍した。六樹園石川雅望について狂歌を学んだ。多芸の人である。
文政3年(1820)歿、64才。
窪 俊満(くぼ しゅんまん)にサラリーマンの副業のあり方を学ぶ_c0039644_18381011.jpg窪 俊満(くぼ しゅんまん)にサラリーマンの副業のあり方を学ぶ_c0039644_2136965.jpg


画風は鳥居清長の影響を受けています。摺物(暦、狂歌などに絵を添えて一枚摺りにしたもの)の特徴である手の込んだ色彩と摺りの技巧が随所に見られます。家業の塗物師の仕事を疎かにしなかった為に鍬形惠斎や山東京伝と北尾派の三羽烏と言われた割には作品数は少ない。

窪 俊満(くぼ しゅんまん)にサラリーマンの副業のあり方を学ぶ_c0039644_2138516.gif
山東京伝は北尾派三羽鴉と言われながらも早々と己の絵師としての才能を見限り戯作者に転向。鍬形惠斎は浮世絵師から武士となった。窪俊満は正業を持っていたせいか絵師としても戯作者としても伸び伸びと自分の才能を開花させた。サラリーマンの副業または趣味のあり方としておおいに参考となる気がする。
# by shou20031 | 2005-06-02 20:36 | 芸術


迷い

迷い_c0039644_13231085.jpg
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迷い


僕は光輝く月を追いかけた。
遠く去り行く夜行列車の窓

飲みつかれた冬の夜
刃のような風に頬を切られ
枯れた芝生の上に目覚める
プラチナ色の光を浴びて
別れた女の名をつぶやく

僕は光輝く月を追いかけた。
償いきれぬあの日の想い

飲みつかれた春の宵
あの子の好きな花の香りに
たどり着けない道に迷いこむ
人待ちげにたたずむ公衆電話
いつまでも押せぬ君の番号。
# by shou20031 | 2005-06-01 21:46 |


「ふたりの証拠」「第三の嘘」 アゴタ・クリストフ



「ふたりの証拠」も「第三の嘘」はいまひとつでした。あくまでも「悪童日記」がセンセーションでインパクトが強かった。
本来ならこんな本の事は書く必要もないのですが、「悪童日記」を読んだ時に軽はずみにもこの2冊を読んでみたいなどと言ってしまったことへの反省であります。

僕らはと言う書き方であたかも双子であると言う書き方で進められていた「悪童日記」
「ふたりの証拠」はおばあちゃんの国に残ったリュカに起きた生活を書いたものだと思っていた。
「第三の嘘」に至っては国を出たクラウスの話だと思いきや、もうめちゃくちゃである。作者の意図など想像したくもない駄文です。

すべての文章に「悪童日記」ほどの輝きがないのが残念である。ある人のブログでは訳がひどいのではないだろうかと書いてあったがどうなんでしょうか。フランス語だしね。私は原文読んでもわかりません。確かに読んでいて棒訳のような違和感を感じることはありました。

言ってしまえば、主人公は人格障害なんでしょうか。17歳の少年が大人の男女を相手に性を弄ぶ。平気で殺人も犯せるし、好きでないからと言って父親も殺せる。頼まれたからって祖母だって殺せる。こんな状況なら殺すこともしょうがないかと思っている自分が怖いですよね。やはり人殺しは人殺しでしかないのですから。我々の倫理観が揺らいでいるのか。現実にはしょうがないよねで済ませられる殺人なんてありえないのですから。そして「第三の嘘」では許されざる愛だそうな。何を今更だい!

最後に「第三の嘘」に至ってこの三部作。別に連続してるものでも何でもないのです。読者が勝手にそう思い込んでるだけ。皆さん期待は裏切られる可能性は高いです。
中には感動される方もいるとは思います。大きな賭けに出て下さい
# by shou20031 | 2005-06-01 16:18 |


悪童日記 アゴタ・クリストフ

悪童日記 アゴタ・クリストフ_c0039644_222211.jpg悪童日記 アゴタ・クリストフ
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誰のブログで紹介されたのを見たのか覚えていないのです。検索したけど思い出せませんでした。
取り敢えず作者の紹介:ハンガリー生まれの亡命作家が書いた小説です。架空の時代と場所ではあるけれど読者は第二次世界大戦下のドイツの状況を思い浮かべる書き方でした。
戦争の状況下双子の男の子がお婆さんに預けられるて、そこで逞しく生きて行く姿を書いてあります。
戦争と言う異常な状況の下で人間がどう変わって行くのか、善とか悪とかの倫理感でさえ極限の状況下でどう変わって行くのか、とてもクールな目で書いてありました。
これは決して子供向けの本ではありません。

多分極めて正しい倫理感を持っている人間にとっては醜悪な本かもしれない。とってもシュールな本です。私はがつんと鉄槌をくらったような気がしてとても気に入りました。

戦争が終わって開放されたにもかかわらず思想言論の統制を受け戦時中以上の恐怖を味わうのです。最後の1ページに打ちのめされます。いや最後の一行かもしれません全文を読まない限りその意味が解らないでしょうし、ハンガリー動乱の中,祖国に親しい人を置いて亡命した作者だからこそ書けた一行なのかもしれません。

アゴタ・クリストフの三部作といわれる「ふたりの証拠」や「第三の嘘」も読んでみたくなりました。
乱読さん読んでなければ乱読さんの感想を知りたい本です。
# by shou20031 | 2005-05-31 21:02 |


チョコレート工場の秘密

チョコレート工場の秘密_c0039644_17433597.jpgチョコレート工場の秘密  ロアルド・ダール
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rainy_lunaさんからアメリカで今回ティム・バートン監督が映画化すると言う話を聞いて読んでみました。1971年にも映画化になったそうです。原作者を勘違いしていてご迷惑をかけました。

この本は良い子には良い事があると言う子供向けの本なのですが、どう言うわけか大人の読者が多いらしい。以前読んだチョコレート・アンダーグラウンドとはかなり違うテイストでした。

秘密に包まれた世界一のチョコレート工場のオーナーであるウィリー・ワンカ氏が五人の子供をチョコレート工場に招待する話です。

話の展開は単純なのですが、私にとって印象的だったのは、”利口な人間はわんさといる。大人は私の言うことを聞かない。学ぼうとしない。自分のやり方でやろうとする。だから子供じゃなくてはいけない”でした。

この言葉をどう受け取るかは人によってそれぞれだと思います。全くそうだ思う人もいるとおもいますが、私には一代で芸や技を打ち立てた職人の言葉ではないかと思いました。自分の学んだ技術や技をただ伝えたいだけなのでしょうか?大人の思った通りにする子供だけが欲しかったのでしょうか?
でもそれは大人として子供に対して良いことなのでしょうか?

ロアルド・ダールの言いたかったことは、たぶんそんなことではなかったと思います。私はこの本を読んで作者の伝えたかった事読み取れなかったのが残念です。

もしこれが大人にとっての良い子の定規だとするのであればちょっと寒気を感じます。私も自分の子供を大人の都合の良いように育ててしまったではないかと悩みます。

ロアルド・ダールの言いたかった事は何だったのだろう?
# by shou20031 | 2005-05-30 20:29 |

    

永遠の愛ってあるのだろうか
by shou20031
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