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中国歴史小説と幻想的な恋の話


眩暈(めまい)



それは眩暈だったのかもしれない
肌が焦げるような強い日差しの中
待ち合わせのカフェで滝のような汗を拭いていると
日傘をさしたあなたは一筋も汗を流さずに歩いて来た
それはまるで古い映画を見ているような情景

それは眩暈だったのかもしれない
ガラス一枚で区切られた部屋は外の暑さとは別世界
心地よい冷気に我を忘れる
あなたは暖かい紅茶を頼み私はアイスコーヒーを頼んだ
忘れてはいけない現実と心地よい幻影

それは眩暈だったのかもしれない
聞き取れないほど小さな声に耳を澄まし
見なくてはならない現実に目を閉じていた
触れてはいけないものに触れた喜びは
守らなければならいを約束に目を背ける

それは眩暈だったのかもしれない
あの日見た君はいつのまにか腕の中から消え
抜け殻のような思い出を抱いていた
残ったものは破ってしまった約束と微かな温もり
ガラス窓の向こうで娑羅の花びらが一片舞った

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焼け焦げそうな暑い日、涼を求めてカフェに入りました。そこの庭先に一本の夏椿がひっそりと咲いていました。その店先を日傘をさした白金ネーゼは涼しげに通り過ぎてゆきました。私は一杯のアイスコーヒーを飲み終えるまでの僅かな時間、白日夢のような逢瀬に酔いました。私達が嘆き悲しむ事さえ時間の流れにはほんの些細な事に過ぎないのかもしれません。あれは夏の日の陽炎の揺らめきにすぎなかったのかもしれません。
by shou20031 | 2005-08-18 14:10 |

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永遠の愛ってあるのだろうか
by shou20031
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