中国歴史小説と幻想的な恋の話


カテゴリ:本( 47 )



ライ麦畑でつかまえて  JDサリンジャー

c0039644_21105793.jpgJD サリンジャー
学生時代にこの本を読んだ方は沢山いられるのではないでしょうか。私が紅顔の美少年だった30年前「サリンジャー」は現代アメリカ文学の大スターだった。「ライ麦畑でつかまえて」をまさにバイブルのように扱っていました。
先日rioさんのブログを拝見してみると、なんと懐かしのこの本を読んでいるではないですか。思わず図書館で借り出して読み直してみました。お~わが青春よ~わなわなわな。

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読後感想ですが・・・・読み返さなければよかった

 確かにあの頃、若者には人気のあったサリンジャーでしたが、高年齢層からは相手にされなかったのを思い出しました。いつのまにか自分もその高年齢に突入していたのです。
あの頃理由もない苛立ちや焦燥感、そして社会における自己の存在意義と激しい性に対する衝動。毎日が答えの出ないクイズをしているような日々に「ライ麦畑でつかまえて」は、自分が抱えていた悩みが決して自分だけが悩んでいるのではないことを教えてくれたのでした。

 あの時何よりも輝いてた本だったのに、今では色褪せてしまった本なのです。あの時に感受性を失ってしまったのでしょうか。いや時間が私を大人にしたのです。大人になった自分は感情をコントロールすることを覚え、社会に迎合することを覚えたのです。30年前の感性が良いのか今の鈍くなった感性が良いのかはわかりません。でもあの時代この本は確かに輝いていました。(30年前は100点。今は赤点?)
[ライ麦畑でつかまえて」についてはもう何もいいたくない] 竹内康浩 荒地出版社
ちょっと興味をそそられたのでこれも読んでみました。30年前にこれを読んでいたらもう竹内さんは神様だったでしょうね。今ですとまあ青臭い奴だなと言う感想です。
今でもサリンジャーがバイブルの人には必読です。
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by shou20031 | 2005-06-28 22:31 |


美は時を超える 千住 博  光文社新書 740円

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美は時を超える 千住博

違いのわかる男 千住博の本です。千住博の美術の授業 Ⅱとして出版されました。京都造形大学副学長ながらも、現在、千住さんニューヨークに在住して製作活動をされているそうです。
アルタミラノの洞窟壁画から現代アートまでを総括的に語っています。

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 この本は友人が読んで泣いたと言われて読む気になりましたが、泣いた場所がどこだったのか聞き忘れてしまいました。残念ながら友人の感性はわたしよりもずっと鋭かったようです。読み終わった後、むしろ物足りなさを感じました。前半は美とは何かを語ろうとしているのですが、もう少し解りやすい文章にならないのだろうかと感じました。
  奇をてらっていただけのアメリカ現代アートが9.11以降まったく色褪せてしまったと言う文章を読んで、確かにリアルタイムでテレビ中継されたあの事件ほどセンセーショナルなものなどありえないわけです。そしてテレビと言う媒体が現実の事件を一種のドラマに仕立ててしまったのです。ドイツのアーティストは「同時多発テロこそ最高アート」だと言って大きな物議となったそうですが、ある面ではそうだったのでしょう。
  千住さんは時代を超えて残ってゆく美とは何かを語ろうとしていますが今ひとつ現代アートに関してはわかりませんでした。武具にも美しさがあるというところは、ちょっと語りつくされているかな。
ゴッホとミレーの部分の文章は良かったです。泣いたところは多分ここなのかな。全体としては大人の為の良書ではないでしょうか。
(70点でしょうか)
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by shou20031 | 2005-06-26 22:53 |


ぼくのつくった魔法のくすり ロアルド・ダール

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ぼくのつくった魔法のくすり  ロアルド・ダール

主人公ジョージには意地悪な祖母がいて父母が出掛けてしまうと祖母はジョージに小言を言い続ける。ジョージはそれに我慢が出来なくなり、祖母が毎日欠かさず飲む薬に家中の様々な液体を投入して薬を作って祖母に飲ませてしまう。その薬が驚くべき効果を発揮して、帰って来た父は、ジョージを怒るどころか家畜に飲ませる薬として売り出そうとする。さらに結末がなんとも嫌な感じがします。
この本は子供用なのでしょうか?大人用のよくあるブラック物なら理解できますが、子供用として読ませるのであれば悪書としか思えません。
あ~俺が歳をとって倫理を振り回しているだけなのか。作者は最初から小難しいことは言っていないのかもしれない。子供の無意識の残虐性と大人の計算高い嫌らしさを言いたかったのかな?
単純に面白ければよいのかもしれない。正直に言えばチョコレート工場の秘密もイマイチだったよね~

いったいこれはこれまでの児童書のようなそれとなく人生を考えさせる本ではないようだ。だぶんロアルト・ダール論でも書いているいる人に言わせれば何か小難しく説明してくれるのだろうな。今はそんな小難しさに我慢しても聞いてみたい気がする。(そんなものがあるとすればですが)
点数 赤点(うちの高校は40点以下は赤点でした)
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by shou20031 | 2005-06-22 20:47 |


アンクル・トムの小屋 ストウ夫人

c0039644_2345858.jpgアンクル・トムの小屋 ストウ夫人
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私はこの名作を始めて読みました。物語はケンタッキー州にある人の良い農場主が負債に困って自分の農場の奴隷を売り払うことから始まります。奴隷商人や新たな農場主はやがてトムの誠実な姿に心を開き信頼関係が出来上がるのですが、更なる不幸が訪れトムを逆境へ追い込んで行くのです。でもトムはどんなに酷い状態に追いやられても、クリスチャンとしての信仰を貫き常に誠実に対応してゆく姿に心惹かれます。この話は奴隷制度が続くかぎり救われない黒人の悲しみを書き上げています。そして誠実な白人達にしても奴隷制度があるかぎりそれを守る法律に反することになると言うことを伝えています。
善良なだけの人々は奴隷制度に翻弄され、奴隷制度に反対し抗議する人々ははっきりと抗議し、逃亡するのです。
作者が本当に言いたかったのはこの事ではないのでしょうか。我々人間は時に間違いを犯します。国家であれ個人であれ、その時には良いことは良い。悪いことは悪いとはっきり主張すべきであると言って言うのだと思いました。この本はその後のアメリカ人の哲学となっているのではないでしょうか。

中国や韓国での反日活動や常任理事国入りに奔走している姿を見ていると、日本人が日本人としてこれから生きていく事の上で最も大切なことは何なのかを考えさせる本でした。

南北戦争が終わった後リンカーンがストウ夫人に会った時に「あなたがこの戦争を始めさせた人ですね」と言ったそうです。いかにもアメリカだなと思わせる話です。
読んでいない方がいたら一読をお勧めいたします。(95点。だって世界の名作です)

*****PCの調子が悪くしばらく更新が遅れることをご了解下さい*****
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by shou20031 | 2005-06-15 20:23 |


スノードーム   アレックス・シアラー

c0039644_9483681.jpgスノードーム    アレックス・シアラー
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「チョコレート・アンダーグラウンド」と同じ作者だとは思えないのは私だけかもしれない。アメリカの科学技術の研究所に勤める光の減速に関する研究をする主人公にまつわる話です。本のカバーにもなっていますが愛に関する本で、「チョコレート・・・」とは全く違ったテイストになっています。
  研究所に勤める主人公は突然失踪してしまい、彼が書いた手紙が残されます。物語は彼の残した手紙で進められます。
  手紙を読むと、主人公には実の父親と育ての父親がいる事がわかります。幼い頃、実父は突然失踪してしまいました。更に実父の失踪の数日前に実父の恋人も失踪しており、それがこのストーリーのメインの話となります。但しミステリーではないのです。あくまでも悲しい愛の話なのです。
  愛しい人がいて、その人には恋人がいるとき、あなたはどうしますか?あっさり別れます。
あなたはその恋人よりも経済的にも才能的にも上であるとします。劣っているのは外見だけなのです。どうしても愛しい人を自分のものにしたいとすればどうしますか?あなたは嫉妬に狂ったことはありませんか?

  愛とはこんなにも残酷で切ないものなのか作者はその苦悩をこれでもかと言うくらい登場人物の言葉を借りて何度も語らせるのです。愛情と嫉妬、そしてコンプレックス。人間の内面にある苦悩を切ないほど上手に書き上げています。90点ですね~(マイナス10点は好みの問題)
  登場人物も少なく、文章は読みやすいですね。通勤電車の2回往復で読み終わりました。(およそ2時間)
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by shou20031 | 2005-06-08 19:52 |


ヤング・アゲイン・イン・アメリカ

c0039644_21162028.jpgヤング・アゲイン・イン・アメリカ 宮田 薫
副題として年金生活者の留学挑戦記となっている。
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筆者の宮田 薫氏のアメリカはシアトルのベルビューでの留学奮闘記です。筆者は一流企業を退職後、一念発起して奥さんを伴ってのアメリカ留学を決意した。お子さん2人も社会人となった機会に夫婦でアメリカ行き決断、そしてアメリカでの様々な障害を克服して海外留学生活を年金の範囲内でエンジョイなさっている記録です。宮田さんの奥さんが良いのです。実にさっぱりしている。日曜日に教会に行けることと、ピアノが弾けること(ホストファミリーがクリスチャンであることも言ってるが、のちにこれは要らない条件となる)だけを条件とされてご主人と行動をともにされるのです。我が家では絶対無理だし、たぶん無理だと思うのが普通ではないでしょうか。でもこの奥様の社交的な性格がご主人の生活を実り豊かにしてゆきます。
ああ。そうそう。このご夫妻ダブルベットは馴染めないので別々の部屋を借りたいと言ってアメリカ人夫婦に驚かれるのですが・・・

今では海外での生活をブログで公開されているかたも多くいますので珍しくもないと言えばそれまでですが、私はこの本を読んで自分が退職した後は何をするのだろうかと一瞬不安になりました。今の時代、仕事だけしている人間も珍しくなったでしょうが、それでも毎日が日曜日になった何をしたらよいのでしょうね。毎日小説ばっかも書いてられないしな~不安です。
それに私40代後半が年金をもらえるようになった時こんな生活できるのか非常に不安です。もうちょっと真剣に年金問題を考えようかな~
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by shou20031 | 2005-06-05 21:41 |


「ふたりの証拠」「第三の嘘」 アゴタ・クリストフ



「ふたりの証拠」も「第三の嘘」はいまひとつでした。あくまでも「悪童日記」がセンセーションでインパクトが強かった。
本来ならこんな本の事は書く必要もないのですが、「悪童日記」を読んだ時に軽はずみにもこの2冊を読んでみたいなどと言ってしまったことへの反省であります。

僕らはと言う書き方であたかも双子であると言う書き方で進められていた「悪童日記」
「ふたりの証拠」はおばあちゃんの国に残ったリュカに起きた生活を書いたものだと思っていた。
「第三の嘘」に至っては国を出たクラウスの話だと思いきや、もうめちゃくちゃである。作者の意図など想像したくもない駄文です。

すべての文章に「悪童日記」ほどの輝きがないのが残念である。ある人のブログでは訳がひどいのではないだろうかと書いてあったがどうなんでしょうか。フランス語だしね。私は原文読んでもわかりません。確かに読んでいて棒訳のような違和感を感じることはありました。

言ってしまえば、主人公は人格障害なんでしょうか。17歳の少年が大人の男女を相手に性を弄ぶ。平気で殺人も犯せるし、好きでないからと言って父親も殺せる。頼まれたからって祖母だって殺せる。こんな状況なら殺すこともしょうがないかと思っている自分が怖いですよね。やはり人殺しは人殺しでしかないのですから。我々の倫理観が揺らいでいるのか。現実にはしょうがないよねで済ませられる殺人なんてありえないのですから。そして「第三の嘘」では許されざる愛だそうな。何を今更だい!

最後に「第三の嘘」に至ってこの三部作。別に連続してるものでも何でもないのです。読者が勝手にそう思い込んでるだけ。皆さん期待は裏切られる可能性は高いです。
中には感動される方もいるとは思います。大きな賭けに出て下さい
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by shou20031 | 2005-06-01 16:18 |


悪童日記 アゴタ・クリストフ

c0039644_222211.jpg悪童日記 アゴタ・クリストフ
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誰のブログで紹介されたのを見たのか覚えていないのです。検索したけど思い出せませんでした。
取り敢えず作者の紹介:ハンガリー生まれの亡命作家が書いた小説です。架空の時代と場所ではあるけれど読者は第二次世界大戦下のドイツの状況を思い浮かべる書き方でした。
戦争の状況下双子の男の子がお婆さんに預けられるて、そこで逞しく生きて行く姿を書いてあります。
戦争と言う異常な状況の下で人間がどう変わって行くのか、善とか悪とかの倫理感でさえ極限の状況下でどう変わって行くのか、とてもクールな目で書いてありました。
これは決して子供向けの本ではありません。

多分極めて正しい倫理感を持っている人間にとっては醜悪な本かもしれない。とってもシュールな本です。私はがつんと鉄槌をくらったような気がしてとても気に入りました。

戦争が終わって開放されたにもかかわらず思想言論の統制を受け戦時中以上の恐怖を味わうのです。最後の1ページに打ちのめされます。いや最後の一行かもしれません全文を読まない限りその意味が解らないでしょうし、ハンガリー動乱の中,祖国に親しい人を置いて亡命した作者だからこそ書けた一行なのかもしれません。

アゴタ・クリストフの三部作といわれる「ふたりの証拠」や「第三の嘘」も読んでみたくなりました。
乱読さん読んでなければ乱読さんの感想を知りたい本です。
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by shou20031 | 2005-05-31 21:02 |


チョコレート工場の秘密

c0039644_17433597.jpgチョコレート工場の秘密  ロアルド・ダール
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rainy_lunaさんからアメリカで今回ティム・バートン監督が映画化すると言う話を聞いて読んでみました。1971年にも映画化になったそうです。原作者を勘違いしていてご迷惑をかけました。

この本は良い子には良い事があると言う子供向けの本なのですが、どう言うわけか大人の読者が多いらしい。以前読んだチョコレート・アンダーグラウンドとはかなり違うテイストでした。

秘密に包まれた世界一のチョコレート工場のオーナーであるウィリー・ワンカ氏が五人の子供をチョコレート工場に招待する話です。

話の展開は単純なのですが、私にとって印象的だったのは、”利口な人間はわんさといる。大人は私の言うことを聞かない。学ぼうとしない。自分のやり方でやろうとする。だから子供じゃなくてはいけない”でした。

この言葉をどう受け取るかは人によってそれぞれだと思います。全くそうだ思う人もいるとおもいますが、私には一代で芸や技を打ち立てた職人の言葉ではないかと思いました。自分の学んだ技術や技をただ伝えたいだけなのでしょうか?大人の思った通りにする子供だけが欲しかったのでしょうか?
でもそれは大人として子供に対して良いことなのでしょうか?

ロアルド・ダールの言いたかったことは、たぶんそんなことではなかったと思います。私はこの本を読んで作者の伝えたかった事読み取れなかったのが残念です。

もしこれが大人にとっての良い子の定規だとするのであればちょっと寒気を感じます。私も自分の子供を大人の都合の良いように育ててしまったではないかと悩みます。

ロアルド・ダールの言いたかった事は何だったのだろう?
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by shou20031 | 2005-05-30 20:29 |


モモに自分の生き方を考える。

c0039644_1857432.jpg「モモ」   ミヒャエル・エンデ
miyanboさんのお勧めでずっと気になっていたミヒャエル・エンデの「モモ」を一気読みしてしまいました。
 
  作者のエンデが伝えたかったのは、”時間”に対しての考え方なんだと思います。それは豊かさへの提言でもあるのでしょうか。人は何を”豊かである”と考えるのでしょう。
  
  昨今流行のスローライフの勧めなんでしょう。この本を読まれて皆さんはどう感じたのでしょうか?人それぞれ感想は違ってこそ面白いと思うのです。その時その人が何を考えているのか、何を悩んでいるのかによって正反対の感想があっても良いのだと思っています。

 私は自分自身の夢に対する考えでした。自分の心の中にあるものは決して他人との比較であってはならないと言う事と、そして・・・これ以上言っても恥ずかしいので言わずにおきます。あとは自分が何をするかだけですから。

 皆さんは何を感じたのか、人それぞれ違うはずなのです。たぶんそれが個性でしょうから。
肩を叩いてくださったmiyanboさんありがとうございます。皆さんのお勧めの本をぜひ紹介して下さい。お願いします。
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by shou20031 | 2005-05-21 19:01 |

    

永遠の愛ってあるのだろうか
by shou20031
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