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中国歴史小説と幻想的な恋の話


満月の夜の呪文


僕は君に魔法をかけようと企んだ
沢山の本を読んでいろんな呪文を覚えた
猫は呪文をかけるところりと寝込み
犬は恐れをなして自分の小屋から出なくなった

満月の夜僕は君の部屋の下で呪文を唱えると
突然君は窓を開くと僕を見詰めて何か呟いた
あの日から君は僕を好きになり
その年の暮れ僕は君と結婚することが出来た

やがて君は僕たちの娘を産んでくれて
全ては順調に進んでいるはずだった
僕は同僚に合コンに誘われても
娘の顔見たさに飛ぶように君のもとに帰って行った

やがて娘が幼稚園に通うようになった時
満月の夜、僕が教えたこともない呪文を口にした
誰に教えてもらったのと尋ねると
ママがね好きな男の子にかける魔法だって教えてくれたの

その時僕は初めて気がついた
あの時魔法をかけられていたのは僕の方
でも今ではどうでもいい話だった
僕は娘が唱える魔法を目を細めて聞いていた

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ある方のコメントに魔法と言う言葉がありました。その言葉を読んだ時ふと微笑みがうかんだのです。魔法ってかけられるもの?かけるもの?何だか楽しいイメージが浮んだのでファンタジーのつもりで書いてみました。
by shou20031 | 2005-08-21 09:40 |

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永遠の愛ってあるのだろうか
by shou20031
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