中国歴史小説と幻想的な恋の話


友を尋ねる  高啓

嫉妬の世界の次は爽やかな友情でいかがでしょうか。

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尋胡隠君(こいんくんをたずねる)  高啓


渡 水 復 渡 水
みずをわたり、またみずをわたる  
看 花 還 看 花
はなをみ、またはなをみる
春 風 江 上 路
しゅんぷうこうじょうのみち
不 覚 到 君 家 
おぼえずきみがいえにいたる 

<翔訳>
川を渡りまた川を渡る            
花を見てはまた花をみる
春風のそよぐ川沿いの道をゆけば
いつの間にかあなたの家に着いていました


「川を渡り」をリフレインさせることで距離感を感じさせ、なおかつ軽快なリズム感が耳に心地よいのです。「花を見て」も同じようにリフレイさせて沢山の花を見てその道程が長くても飽きなかったことを伝えています。川沿いの道を春風に吹かれてゆけば友に会える嬉しさでいつの間にか着いてしまったと。友を想い友に会える嬉しい気持ちを詠っている何と素晴らしい詩でしょう。
作者は遠い道のりとその道程を美しい言葉で詠ってしまう、我々にその苦労を感じる事はできないのです。いやむしろ友に会いに行く喜びはどんなに遠い道よりも勝ることを伝えたかったのでしょう。友を恋人と変えてみるとどんな感じがするでしょうか。もう少し余計な感情が加わってしまいますね。やっぱり友のほうが良いかな。


(小難しい話)
詩の形体から言うと四行で一遍の詩として成立する絶句に分類されます一行五文字を五言絶句、七文字を七言絶句と言います。絶句は前2行と後2行の2段構えとなり、その間に飛躍が発生して詩の広がりを生み出します。

高 啓 (1336-1374)
  名は啓(けい)、字は李迪(りてき)、江蘇省長州(蘇州市)の人、元末期に生まれ、幼して、文武に優れ、詩文に巧みで史学に深かった。青丘子(せいきゅうし)と号す。明の太祖の招聘に応じて『元史』の編纂に従事、才を認められて戸部右侍郎に抜擢したものの固辞して帰郷した。
友人の蘇州知事魏観(ぎかん)が謀反の疑いを受けて死刑するに及び,連座して腰斬の刑に処せられた。時に39歳。過去の詩の精華を広く吸収しているが,若くして死んだため独自の詩風を確立させえなかったと評される。日本では江戸・明治時代に広く愛読された。明(みん)初期最大の詩人で呉中の四傑「楊基(ようき)、張羽(ちょうう)、徐賁(じょひ)」に数えられる

*****私のPCは入院となりました。出てくるまで家族のPCでぼちぼちやりますのでよろしくお願いします*****
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by shou20031 | 2005-06-17 18:01 | 漢詩の世界

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by shou20031
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